The Last One〈Poésies : Les Rallizes Dénudés〉裸のラリーズ詩集

“これをもって私の祈りの最終章としたい (ロートレアモン / 水谷孝)”

裸のラリーズ──水谷孝、その言葉たち。

オリジナル・メンバー中村趫の写真作品と、日・英・仏、3言語による「裸のラリーズの詩」定本。哲学者・市田良彦・編集解説。鈴木創士・寄稿。

「イビスキュスの花」
1969年録音/完全未発表音源(20分19秒)収録CD付

>> 「裸のラリーズ詩集刊行記念 写真展」開催決定!(詳細はこちら)

The Last One〈Poésies : Les Rallizes Dénudés〉裸のラリーズ詩集

著者: 水谷孝
写真: 中村趫
著者・編者: 市田良彦
造本装幀: 宇治晶
ISBN: 978-4-909856-01-2

発売 / SLOGAN
発行 / The Last One Musique
定価: ¥9,000 + 税

248ページ
箱入り
CD付
寸法: 22.3 x 22 x 4 cm

水谷孝(1948-2019)

1967年、ロックバンド、裸のラリーズを京都にて結成。1970年の秋から東京へ拠点を移し、ライヴを中心に活動。1991年、3枚のオリジナル・アルバム『’67-’69 Studio et Live』、『Mizutani / Les Rallizes Dénudés』、『’77 Live』を同時リリース。

写真: 中村趫(きょう)

1949年生まれ。裸のラリーズの結成時メンバーで、数年を除き70年代を通じて同バンドに在籍(中村武志名義)してセカンドギターを担当。1980年代以降は写真家(中村趫名義)として活動。1987年に最初の個展「仮面の肖像」を開催して以来、女性や関節人形をモチーフに独特の耽美的写真作品を発表してきたが、2001年9.11を契機に自己世界の解体を通して新たなる覚醒の地平を目指す。主な個展に「LABYRINTHE」(ゴダント/神戸/1991年)、「沈黙の劇場」(美蕾樹 / 渋谷 / 1997年)、「メランコリアの楽園」(パラボリカ・ビス / 浅草橋 / 2011年)、「辺縁の森へ」(アスタルテ書房 / 京都 / 2018年)、「幻の50年」(マロニエ / 京都 / 2021年)などの他、グループ展や出版物への掲載など多数。

編集・解説: 市田良彦

1957年生まれ、神戸大学名誉教授。著書に、『ルイ・アルチュセール──行方不明者の哲学』(岩波新書)、『存在論的政治──反乱・主体化・階級闘争』(航思社)、『革命論──マルチチュードの政治哲学序説』『アルチュセール ある連結の哲学』『闘争の思考』(以上,平凡社)、『ランシエール新〈音楽の哲学〉』(白水社)など。訳書に、ルイ・アルチュセール『終わりなき不安夢──夢話1941─1967(附:二人で行われた一つの殺人)』(書肆心水)、『哲学においてマルクス主義者であること』(航思社)、『政治と歴史──エコール・ノルマル講義1955─1972』(共訳,平凡社)、『アルチュセール哲学・政治著作集』全2巻(共訳,藤原書店)など。

SLOGAN SHOPにて予約開始!
https://slogan.theshop.jp/items/80317000

 

The Last One〈Poésies : Les Rallizes Dénudés〉裸のラリーズ詩集

裸のラリーズ詩集『The Last One〈Poésies : Les Rallizes Dénudés〉』が遂に刊行。
“これをもって私の祈りの最終章としたい (ロートレアモン / 水谷孝)”
この出版を記念して、写真展を開催

この度、「マーク ジェイコブス (MARC JACOBS)」が渋谷パルコ3Fに期間限定オープン中のMARC JACOBS EVENT SPACEにて、12月1日(金)~10日(日)の期間、≪裸のラリーズ≫のオリジナル・メンバー中村趫〈なかむらきょう〉の写真作品とリーダー・水谷孝の歌/詩を中心にした展示を行います。初日12/1(金)の19時半からは、写真を提供した中村趫、編集を担当した哲学者の市田良彦、そして詩集のアートワークを担当し、長年≪裸のラリーズ≫の舞台美術を担った宇治晶が、水谷孝/裸のラリーズの世界について語ります。

裸のラリーズ詩集刊行記念
EXHIBITION The Last One〈Poésies: Les Rallizes Dénudés〉by Takashi MIZUTANI + Kyo NAKAMURA
Artwork by Akira UJI

■会期:2023年12月1日(金)~10日(日)
■オープニング・レセプション&トークショー2023年12月1日(金) 19:30-21:00
■トーク出演者
中村趫〈なかむらきょう〉(裸のラリーズ オリジナル・メンバー / 写真家)
市田良彦(哲学者 / 『裸のラリーズ詩集』編集・解説)
宇治晶(アーティスト / 裸のラリーズの舞台美術を担当)
司会: 熊谷朋哉(SLOGAN / 編集者)
■会場:渋谷パルコ3F MARC JACOBS EVENT SPACE東京都渋谷区宇田川町15-1 ( 080-7313-5083 )

もはや世界的な伝説となっているロックバンド≪裸のラリーズ≫(Les Rallizes Dénudés)は、1967年に京都で結成。リーダーである水谷孝による暴力的なまでのギターの音響と極めて文学的な歌詞によって、文字通り独自の世界を構築しました。1991年に3枚のアルバムをCDでリリース、その後も断続的にライヴを重ねつつ、2019年にリーダー水谷孝が逝去するまでその孤高の地位を保ち続け、現在ではその音楽の価値と意義が世界的に注目を集めています。メンバーのひとりであった久保田麻琴のプロデュースによって過去のアルバムやライヴ音源等が公式にリリースされ、少しずつそのバンドと水谷孝の世界が明らかになる中、この12月、水谷孝によって歌われた詩とオリジナル・メンバー中村趫〈なかむらきょう〉の写真による裸のラリーズ詩集『The Last One〈Poésies : Les Rallizes Dénudés〉裸のラリーズ詩集』(発行: The Last Musique / 発売: SLOGAN)が遂に刊行。この書籍は、長年一度も公式に印刷されることがなかった≪裸のラリーズ≫の歌詞と水谷の文学的な達成を明確なものにし、彼らのサウンドと同様に重要な芸術面を検証するものと言うことができます。この詩集/写真集の発売を記念して、写真展を開催いたします。初日12/1(金)の19時半からは、写真を提供した中村趫、編集を担当した哲学者の市田良彦、そして詩集のアートワークを担当し、長年≪裸のラリーズ≫の舞台美術を担った宇治晶が、水谷孝と≪裸のラリーズ≫の世界について語ります。